
えり子が行くピアカンへの道②
素直な心のえり子は代表の言葉を素直に受け、丁寧にクライアントさまと向き合いました。
「傾聴」とはその先を見せていかないと、前に進まない。過食嘔吐は本人の心次第。私の存在はそのきっかけに過ぎない。その「凍った心」を少しでも溶かすことが自分の役目。
「治してあげる」という上から目線のおこがましいような、この気持ちは自分をも苦しくすることだとわかり、この気持ちを捨てることにしました。
わかっていても…ついつい、「あげたい」この上から目線の気持ちが湧いてしまう…ついつい一生懸命になり、自分の思うようにクライアントさまは答えてくれない。堂々巡りに陥ることもしばしば…
えり子は、その都度、「代表ならどうする?」と質問しました。
自己理解もできない、他者理解なんて程遠い…
えり子は、代表にまたセッション受講をお願いしました。
そのセッションの内容は
①伝え方の工夫~信頼関係の築き方~
②伝え方の工夫~やる気にさせる言葉かけ~
③自己承認と他人からの承認~事例での検証~
④ポジションチェンジの実践
この4コマを受けることにしました。
学びから知識を得て、経験から実践を生み、えり子はどんどん成長していきました。
この頃のえり子は学童保育の仕事をしながら、摂食障害の方へのサポートをしていました。
そして、この頃から代表は「ピアカウンセラー」を育成する講座を作りたいと考えるようになりました。
えり子と出逢って3か月後のことでした。
えり子のところへはクライアントさまからの「感謝」のメッセージが多く届くようになりました。「過食に対する食事へのアドバイスだけではなく、人生において大切なことをたくさん教えていただきました」や「この経験を生かして世の中に貢献していきたいと感じました」などと前向きなクライアントさまのお礼のメッセージの報告は代表にとっても嬉しくて感慨深いものでした。ありがたいことです。
しかし、簡単に順風満帆といきませんでした。
苦しみから逃れられない…現実。
10月の初めのころの出来事でした。
つづく・・・