
えり子が行くピアカンへの道③
なんて答えたらいいのかわからないクライアントさま。
・なかなかうまく行かない。
・ポジションチェンジもうまくいかない。
・ポジティブに持っていきたいのにネガティブな感情に引っ張られてしまう。
・罪悪感に対しての声掛けがわからない。
・私の納得のさせ方がダメなのか。
などとえり子自身がネガティブな状態に陥ります。
これらについて、えり子の視点になって一緒に整理してみました。
・クライアントさんのことを難しい人だと思ってしまっている。
・賢い人だからプライドがあるだろうと構えている。
・ポジティブに持っていくのはこちら側の都合と捉え、時にはネガティブな感情にも合わせて見ることもしてみる。
・ポジションチェンジについては、自分の経験から話すのではなく、相手になり切ることが大切である。
・クライアントさんのことを十分に知ることができていない。もちろん完璧に相手を知ることはできない、出来ないことへの自覚も大切にしつつ、知りたい、知りたいと決してあきらめないこと。
・クライアントさんの症状が何故出ているのか、この何故?も知りたい、知りたい、あきらめない!!
えり子は諦めずに向き合いました。それでも、自分がつぶれそうになってしまいます。
自分の心が持っていかれそうになってしまいます。
そうなんです。カウンセリングはとても難しいです。傾聴は生半可にはできません。「私は傾聴できています!!」と言った時点で、カウンセラーとして失格なのではないかと思います。いつまでも、常に、傾聴とは生半可な気持ちでできるものではないと考え続けなければなりません。
返事をするとき、「こちら側にとって(えり子)言い訳や助言、保身となっていないか?相手になり切って考えているか?それでも、こちらが一生懸命に考えて伝えたとしても、相手の受け取り方次第で良くも、悪くもなります。
クライアントさまの方が、えり子が「いっぱい、いっぱい」になっていることに気付き、もう頼れない、諦めようなどという感情が入り混じっていることも想像できます。
カウンセラーになるには、自分自身がつぶれてはならないのです。時には、自分の未熟さを認め、「ごめんなさい」(お断り)を言うことも大切になります。
不完全であることへの自覚、そして反省し、また実践する、その繰り返しだとえり子はまた一つ成長しました。
つづく・・・