
えり子が行くピアカンへの道④
苦しみは続きます。
過食嘔吐の症状と、うつ状態にある方からの相談が入ってきました。
過食嘔吐についての助言アドバイスは自分の経験からできることは多くあります。しかし、過食嘔吐以外に「鬱状態」についてはどう答えたらいいか、全くわかりません。カウンセラーと言っても、これは入り口にしかすぎないことを自覚しました。ピアとは仲間という意味です。ピアカウンセラーとは同じような苦しみを持つ仲間のカウンセラーということになるのです。
「精神病」「鬱」「両極性」「統合失調症」「過呼吸症候群」「発達障害」「適応障害」・・・
どれもこれも聞いたことはあるが、どんな症状で、なぜ病名がつくのか?どんな人が病気になるのか?わからない領域。
まだまだ学ばなければならないことがたくさんあるということを、このクライアントさんが教えてくれたのでしょう。
また、自分のピアカウンセラーとしての領域を明確にすることも大切だと身に染みて感じていました。
このころ、えり子は学童保育の仕事を辞める決心をしました。しかし、収入面等も含めて無職になることへの不安も抱えてしまいます。人間関係の難しさから逃げ出したい、でも逃げっぱなしでいいのか?という精神面での葛藤もありました。
【心のコップ】
心にコップがあると想像してください。その心のコップがいっぱいだと、「嬉しい、楽しい、愉快、ウキウキ、ニコニコ・・・」心のコップが空っぽ(少ない)だと「悲しい、怖い、辛い、泣きたい、悔しいイライラ・・・」心のコップの中身を増やすために、どうしたらいいのでしょうか。
心のコップの中身は自分が嬉しいことをすればいい、楽しいことをすればいい、それだけなのです。しかし、それがどんなことかわからないと、行動に移すことができない。心のコップの話を使ってのカウンセリングはとても有効でしょう。しかし、中途半端な説明では説得力に欠けてしまいますから十分に理解しなければならないと考え、えり子は「心のコップ」をカウンセリングで使うことを躊躇していました。
しかし、ここは思い切って、やってみよう!!
やれた!!ひとまず、やれた!!また少し前進したえり子でした。
苦しみをまた一つクリアした!!やったぁ!!と素直に喜びました。
つづく・・・