
えり子が行くピアカンへの道⑥
株式会社蓮のオリジナルピアカウンセラー初級講座を受けたえり子。 心のコップの例文もたくさん作ることができています。謙虚な気持ちで傾聴に努めます。 しかし、そう簡単になんでも上手く行くわけもありません。
落ち込みます。
悩みます。 せっかく代表が全身全霊でセッションをしてくれたのに情けない・・・
クライアントさまが「死にたい」「生きている意味がわからない」 その事を受け止めるが、「もう放っといて!!」「話もしたくない!!」 「もう、サポート断ってくれていいから!!」と投げやりな言葉ばかりです。 そのクライアントさんは心のコップが空っぽどころか、壊れているようです。どうにかその心のコップを作れな いだろうか…どうすれば気持ちが少しでも楽になるのかを考えていました。 よし、心のコップ出来かけたか??と思ってもすぐに壊れます。もう、どうしたらいいのやら…
人は必ず死にます。いつ死ぬかは誰もわからないです。必ず生まれてきたからには死が訪れます。 しかし、「死」という言葉を聞いてしまうと、ネガティブになります。悲しくなります。聞いた方も心のコップの 中身は減ってしまいます。クライアントさまのネガティブな発信に引っ張られてしまいます。 えり子はやる気だけは百万馬力。しかし、ネガティブな感情をポジティブに持っていくことは出来ずに逆にネガ ティブに引っ張られてしまっているということです。これは負のスパイラルに陥ってしまう可能性が大きい。
失敗しながらの成長しかないからな…と思いながらも苦しい。
うまく行くほうが少ないか。
所詮、ピアなんて入口だから・・・ コップを作らなきゃ~って意気込みすぎてたり、私がコップを作ってあげるわ~と驕慢な心になっていたり… 少し、慣れてきて、感謝もされて、喜んでいた、だから次のステップに上がる前に、鼻っ柱を折られるか…など とえり子は自分の考えを整えて行きました。
そんなに簡単に人間を助けるなんてできない。そんな簡単ではない。間違った自分の声掛けで自死させてしまう かもしれない、だから代表は「生半可ではない」と何度も何度も教えてくれていたのだ。 出来なかったら「ごめんなさい」私できないって言わなきゃ。その繰り返し。素直な心を忘れずに気負わずに… 完璧なんて一生こない。自己研鑽は一生つづく。苦しみからは逃れられない、でも苦しみを乗り越えるのも自分 次第だ。 えり子はオンラインや電話よりも文章でのカウンセリングの方が多い。顔を見ずに文章で答えていくのは難易度 が高い。
常に相手軸になっていなくてはならないけど、それはそれで難しい。 クライアントさんのために、ずっと考えています…と思ってはならないのか?いや、常に思っている…
いや…それが驕慢さを生み出すのかも知れない。 あなたのことをこんなに考えているのに、なんで、あなたはわかってくれないの?なんで死にたいなんて言う の?となっているのかも知れない。 えり子は思った…「してあげている」「しなければ」どちらにせよ、上から目線かも知れない。 自分に対しても、相手に対しても「客観的になろう」と深呼吸をした。
つづく…