
お空からの贈り物③
ママは我が子のために、たくさん調べて、たくさん経験を重ねました。
幼少期の記録にこんな内容が書かれていました。
「今、一番気がかりは、これから先のことです。」
「今はまだ目立たない遅れがどんどん出てきて、それを私自身が受け止めないといけない。」
「今の私は心のどこかでダウン症の子と認めていないのか、普通の子より、ちょっと遅れているだけだと思っています。」
「どんな小学生になるのか、不安でなりません。」
「明日香には期待がいっぱいだったので特に不安です」
ママは決めました。
地域の小学校へ通わせることにしました。
ママも一緒に登校しました。
あーちゃんは普通(健常)の子たちと普通に小学校生活を送りました。
たくさんの笑顔の写真があります。
男子の頭をポンポンとしている写真
女の子たちとの集合写真
給食当番で給仕している写真
時には、一人が離れていることもありました。
でも、お友達の中でたくさんの経験しました。
あーちゃんは普通(健常)の子のお友達もいます。
同じダウン症のお友達もいます。
みんな大好きなお友達です。
小学校を卒業した後は地域の中学校ではなく「特別支援学校」へ通うことに決めました。
あーちゃんが暮らす地域には「特別支援学校」の中で全国的にも有名な学校があります。
中学校からはその特別支援学校へ通いました。
設備は最高です。
先生方も「特別支援教育」をしっかり学んでいます。
あーちゃんは地域の小学校へ6年間通いました。
特別支援学校には普通(健常)の子どもがいません。
みんな何らかの障がいがあります。
あーちゃんは地域の小学校と特別支援学校を経験しました。
どちらも、あーちゃんとママを成長させてくれました。
全ての選択は結果次第です。善い悪いは自分が決めていいことです。
過去は変えられないけど、その過去への考え方が良くないことだとしても、それは考え方次第で良いことになります。
物事には賛否があります。どうしても賛否を付けたくなります。
それも、いいことであり、そうでないことでもある。
全ては自分次第なんだなぁと。今はそう思っています。
いいこともそうでないこともあるのが人生。これから、ダウン症のあーちゃんがどのような選択をしてもいいのです。
ダウン症で生まれました
ダウン症の子を産みました
ダウン症の我が子が大人になりました
~ママから二十歳になった明日香へ~
明日香も周りの人たちも
明るく楽しくなりますように願っているよ。
明日香は心の優しい人です。
素敵な明日香です。
時々悪い明日香も登場するけど、
みんなのお役に立てる素敵な明日香でいてね。
ママより
~二十歳になった明日香からママへ~
ママへ
あかちゃん 生まれてくれて
ありがとうございます
だっこをしてくれて
ありがとうございます
たのしかったです
ミルクをのんで大きくなったら
かわいかったです
とってもママがきれいだったです。
あすかより
20歳になったあーちゃんとママの「いのちの物語」はここまでです。
20歳になるまでの楽しく愉快な物語、そして苦しいこともありました。
続編はたくさんの「成長の記録」を綴ろうと思います。
子育てに悩むママたちへ
障害があってもなくても子育て真っ只中のママたちへ
「お空からの贈り物」をお届けします。
あーちゃんママからのメッセージです。
またお逢いできる日まで…ほんの少しお待ちください♡
エピローグへつづく・・・