
妻の出産で母の凄さを知った。≪28歳会社員・まことのつぶやき≫
【「素直なこころ」という本を読んでください】
2019年に書き下ろしたエッセイ「素直なこころ」。あれからもうすぐ4年が経ちます。
この本は2019年2月24日から早朝5時前に目が覚め、10日余りで書き下ろしました。
自分で書いたのは間違いありませんが、書かされたような書かさせてもらったような、そんな感覚を覚えています。
人間は一人一人生まれ育った環境は違います。どのような環境に生まれても同じように生きなければなりません。
様々な感情の中で生かされています。
それぞれに主人公がいる、本の内容とは異なった視点で、その主人公のつぶやきとしてここには書いています。
「素直なこころ」をお手に取ってもらえることを願っています。
お母さんの凄さ知ってる?≪28歳会社員・まことのつぶやき≫
僕は健康。僕の兄貴は病気だ、小さい頃から病気だ。お母さんは兄貴に付きっ切りの人生だ。
僕は小さい頃から、兄貴に付きっ切りだったお母さんに気を使ってきた。甘えちゃだめだと我慢してきた。
中3くらいから高校卒業するまで、反抗的な態度でお母さんに当たっていた。
淋しいと言えずにいた自分だ。兄への嫉妬だ。そんなことを言えないのは自分のプライドだ。
父はそんな僕をただ、黙って見守っていた。時々、母に内緒で小遣いをくれた。不器用な父の精一杯の気遣いだったのだろう。
今、僕は親になった。奥さんの出産に立ち会った。
世の中のお母さんはこんなに苦しんで赤ちゃんを産むことを初めて知った。
お母さんは全力で子どもを守るんだということも知った。
子どもの頃、素直に甘えたいと言えず、つらく当たってしまったお母さん。
母の凄さを思い知らされた。一度も僕を見放すことはしなかった。