
小学校教諭のリワーク物語
エピローグ
さて、小学校教員のみどりさん、休職からの復職を目指しました。
12月14日から一回2時間の個別セッションがはじまりました。12月21日、そして年が明けて1月19日を最後に終了となりました。
終えてから、本人から寄せられた感想をまとめます。
「自分の考えを引き出してもらい、分かりやすく整理してもらいました。助言もあり、独りぼっちで苦しむことなく、ここまで考えられるようになりました。」
このリワークの目的は「復職の時期及び復職時の割り切り(気持ち)を整え、言語化すること」でした。
いつ復職するか?・卒業式に出るためにその2週間前・転勤先、4月・卒業式の後か終業式のあと
の3択
リワーク終了後にご主人と相談した結果「卒業式が終わってからでいいと思う」となりました。夫にその理由を聞いてみた。妻のメンタルの心配、学校に期待できない、学校に迷惑をかけてしまう・・・
夫も多様な視点から考えてくれていました。
そして、自分自身はどうだろう?自分の後任の先生は責任感があり、自分の分も闘ってくれている。その先生が闘ってくれている中、自分が3月に戻って卒業式で呼名するのは、なんか…違う…と思った。今回は担任は二人(自分と後任)のリレーだと考え、卒業式に列席することと子供と一瞬でも対面して”はなむけ“の言葉をかける時間を与えてくれないか、交渉してみようと思ったが…
しかし、卒業式以降の復職の方が誰もが困らないだろう、それに対して、悔しさは全くない、むしろ後任の先生が単に管理職ではなく、その先生だったことに感謝し、その先生に花を持たせたいと素直に思えた。
目標とした復職の時期は早くて3月22日。仕事内容は転勤の準備、指導要録の仕上げ、皆さまにしっかりと挨拶をすることと決めた。
復職時の割り切った気持ち
執着を手放したからこその思考。なぜか?晴れ晴れとしている。卒業式に出たいという夢でもあり執着でもあり、だからこそ、どちらも受け入れられた。1月中に決断できたことで、学校のことで悩んだり考えたりしなくてよくなり、時間が増えたと嬉しい気持ちと肩の荷が降りたようで、すっきりしている。
主人が「卒業式は見に行ってあげたら?」と自然体で言われ「そうだね」と素直に答えた。
みどりさんは、教員らしく、このリワークをこのように分析してくれました。
このリワークは持って行き方、運び方が上手にプログラミングされていた。
- 本人にプレッシャーを与えない、スモールステップ
- 相手の発した言葉から共通項を見つけ、開かれた質問で本人の本音を色々な訊き方を駆使されていた。
- 本人が楽に生きるために、自立と自律が必要不可欠だという考えの元、今だったらどこまでできるかという課題をその都度与えてくれた。
そしてゴールに辿り着きました。
最後に
復職時の気持ちを一言で言うならば…
「執着を手放し、晴れ晴れ。感謝の気持ちと素直な心で復職しまーす!!」
小学校教諭のリワーク物語
いかがだったでしょうか
参考にしていただければ幸いです。
人間関係からくるストレス
起こってしまった出来事からのダメージ
さまざまな環境の中で人間は生きています。
心の病気になぜなってしまうのでしょう。
心身一如。心と体はいっしょ。
心も元気で身体も元気でいたいですね。
精神疾患から精神障害に定着しないことを願います。
精神の病気は病気ですから、治ります。
治すのは自分自身です。自分が変わることかも知れませんね。
小学校教諭リワーク物語 完
最後までお読みいただきありがとうございました。